イラン旅行で一番混乱しやすいのが、通貨単位の「リヤル(ریال)」と「トマン(تومان)」の使い分け。値札と会話で単位が違ったり、桁が多すぎて直感が働かなかったりして、初心者ほど「0の数」を見間違えます。この記事では、リヤルとトマンの違い、現地でよくある表示パターン、換算のコツまで、旅行者向けにわかりやすくまとめます。
リヤルとトマンの違いは何?
リヤル(ریال)は公式の通貨単位
リヤルがイランの公式通貨単位なので、政府系の表記、レシートやカード決済の明細などはリヤル表記です。紙幣にもリヤル表記が基本として入っています。

お店では、システムを介して印字した値札などはリヤル表記が多いです。下のフルーツは337,600リヤル。

発音は「リヤール」。「ヤ」にアクセントを持ってきましょう。
トマン(تومان)は日常会話で使われる単位
現地の人が口頭で金額を言うときや、一般的な値札はトマンが使われることが多いです。日常生活の中で使われるのは圧倒的にトマンの方が多いです。

発音は「トマーン」。「マ」にアクセントを持ってきましょう。
1トマン=10リヤル
「リヤルとトマンが混在している」という点はややこしいですが、数値上の違いは1トマン=10リヤルと、0を一つ足してあげれば良いだけなので非常にシンプルです。
旅行中に迷いやすいポイント
まず数字自体が意味不明
まず「リアル?トマン?」の前に、ペルシア語の数字自体が意味不明です。モダンなお店や外国人客が多いお店は「1,2,3…」表記の所もありますが、基本はペルシア語表記です。
イラン渡航の際は、行きの飛行機の中で死ぬ気になって下の数字だけ覚えてください。そうすればイラン旅行が何億倍もラクになります。

桁が大きすぎて意味不明
物価変動の影響もあり、リヤル表記だと数字が大きくなり理解が難しくなります。かつ、口頭で価格を言われても桁が多すぎてピンとこないことが多々あるので、基本的にスマホの電卓を使用し視覚的にやり取りする方が楽です。
ちなみにこちらの絨毯は46,940,000リヤル。
ペルシア語で発音すると
「チェヘロシェシュミリユーン ノーサドチェヘルヘザール リヤール」
です。意味わかんないですよね。電卓を使いましょう。

リヤルかトマンか意味不明
街中ではリヤルとトマンが混在しています。なので、価格の話をする場合は「リヤール?トマーン?」と、毎回必ず確認しましょう。
よくある価格表記パターン
それでは実際にイランではどのように価格が表記されているのか、分かりやすさレベル別にみていきましょう。
レベル1:リヤル(ریال/Rial)と書いてある
外国人に人気のあるレストランなどは英語&リヤル表記のメニューがあります。非常にわかりやすいですが、残念ながらレアケースです。このメニュー表に巡り会えた奇跡を、神に感謝してください。

レベル2:トマン(تومان / Toman )と書いてある
トマン表記。この表記が最も一般的です。下の商品は40,000トマン。ちなみに数字の右に書いてあるシーリー(سیری)はイランでよく使われる重さの単位で、約75gです。
そしてこの商品は、面白いことに「ジャパニーズキャンディー(東京の味)」として売られている商品。味はフリスクのでかいやつ。イランに行かれた際は、是非東京の味を楽しんでみてください。

また、このパターンはトマンが「T」と省略されているバージョンもよく見かけます。

レベル3:トマン表記の下3桁省略
これも非常に多いパターン。特にお洒落カフェなどはこのシステムが多いです。最上段のパンケバブ+ライスは335なので、335,000トマンとなります。
実はこの表記が、日本人にとっては最もわかりやすい表記。というのも、この数値にその時点での掛け率(2025年12月で1.2)で計算すると、瞬時に日本円で計算が可能です。例えば335だと、335×1.2=約400円。
ただ、イランのレートは変動がエグいので掛け率は入国時点で一度計算する必要があります。計算方法は本記事の下の方でご紹介します。

また、口頭で価格を言う際も「200」や「1500」といった「トマンの下3桁削除パターン」で言われることも多いです。
レベル4:3桁区切りが独特で桁が読みにくい
イランの手書き数字あるあるです。カンマが「1」に見え、初見では間違いやすいです。例えば下のメニュー表で見ると、右上の数字は190,000です。これもイランの手書きならではのクセですので、間違わないように気をつけてください。

レベル5:もはや意味不明
外国人があまりこない地方都市やローカルのレストランでは、リヤル/トマン表記がないペルシア語オンリーで、写真も全くないメニュー表もよくあります。
ここに足を踏み入れたのも運命、ということで、こうなったら運を天に任せて適当に指をさして注文しましょう。予想外の素敵な出会いがあるかもしれません。

瞬時にイランリヤル→日本円に暗算する方法
① リヤル→円の掛け率をチェック
Bonbast.comの日本円の数値を使って掛け率を算出します。
下記の例では8725。リヤルとの桁調整を踏まえ、10,000を日本円の数値で割ります。
例:10,000÷8,725≒1.14613….
小数点第1位で丸めて1.2としましょう。切り下げ(1.1)か切り上げ(1.2)かは、ご自身の目的に合わせてお決めください。

イランには「公定レート」と「実勢レート」という2種類のレートが存在します。実際に日常で使用されるのは実勢レート。信頼できる実勢レートを紹介しているサイトは数少ないのですが、その中でもBonbastは最も有名で信頼性のあるサイトのうちの一つです。
② リヤルの下4桁を取って、①の掛け率で計算
1,000,000リヤルの場合、
100×1.2=200
ということで、約200円。
トマンの場合は下3桁をとります。下のメニューはあらかじめ下3桁が削除されている数字なので、

左上のラーメンヌードル(790トマン)は、
790×1.2=約948円
ということになります。
この考え方だと、結構サクサックっと価格感も把握できますね!
まとめ
- 値段を聞く時はリヤルかトマンかを必ずチェック
- 桁が大きくややこしいので、必ず電卓アプリを使って目視で確認
- ペルシア語の数字は覚えておくとかなりラク
- リヤル下4桁削除×掛け率で簡単暗算が可能


