こんにちわ!PERSIAN TAGの杉森です。
日本はノービザ(アライバルビザ取得可含む)で行ける国が、なんと190カ国以上もあり、これは世界一の数。
イランも飛行機で行く場合はノービザで行き、空港でアライバルビザを取得することが可能です。 ただ、アライバルだと入国に時間がかかったり、値段が高かったりするので、できれば日本でいるときにビザを取得してから行くのがおすすめ◎
ということで、その辺りを含めたイランのビザ事情を解説していきます!
また、公式の情報としましては、在日イラン大使館の観光ビザのページで確認できますので、併せてご確認ください。
イラン旅行に行くには何が必要?
2022年6月現在、イラン渡航では下記のものが必要です。
・ビザ
・海外旅行保険
・ワクチン接種証明書もしくはPCR陰性証明
ビザは本ページで引き続きご説明します。
海外旅行保険は、イラン渡航の際に加入が義務化されています。アライバルビザを取得の際はビザ取得時に強制的に加入させられます。事前ビザの場合は特に保険証券の提示などは求められませんし加入せずとも問題はないですが、旅行者の義務なので加入をおすすめします。
ワクチン接種証明とPCR陰性証明
ご存知の通り、コロナ禍での各国の入国条件は日々変化しています。
イラン政府はコロナ禍での入国条件を政府の公式ホームページなどで中々発信しませんので、イランの最新の入国状況を確認するのはIATA(国際航空運送協会)のホームページが便利です。こちらのページ内の地図でイランを選択し、ご確認ください。
2022年6月22日現在では「出発14日前までに接種を行った英語のワクチン接種証明書を持っている人」もしくは「出発72時間以内にPCRで陰性が証明された人」が渡航可能です。
ただ、最新の状況は日々変わる可能性があるため、必ず渡航前に東京のイラン大使に電話で確認を取られることをおすすめします。
イランの観光ビザについて
イランのビザは簡単に取れる?
結論から言うと、イランのビザは簡単に取れます。
イランビザは2016年頃まではパスポートに貼られるタイプのアナログなビザでした。

その後、2019年頃にe-Visaというビザに変わりました。
e-Visaと言えどもビザ自体はA4の紙切れなのですが、第一段階の申し込みがオンラインできるようになったので、非常に楽に取得可能です。

観光ビザの有効日数
観光ビザは最大45日まで取得出来ます。それ以上の滞在は、入国後にイランのパスポートセンターでビザ延長の手続きが必要です。
ただ、申請時に滞在期間を15日未満にすると15日までのビザになるので、2週間以上滞在する人は気を付けましょう。
ただ、もちろん長ければ長いほど審査が入ったり、場合によってはビザが発給されないこともあるので、無闇に長い期間で申請するのはおすすめしません。
ビザ取得までの所用日数
旅行前に日本でビザを取得する場合は、出発の2〜1ヶ月前には手続きを始めるのが理想です。
最短だと1週間ほどで交付される場合もありますが、遅くとも2週間前までには申請をスタートしましょう。
なお、日本以外のイラン大使館は場所によって所用日数も様々で、遅いところは2ヶ月かかるところもあります。事前にその国のイラン大使館にご確認ください。
イランビザ3種の取得方法
イランのビザを取得する方法は、
1. 事前に日本で取得する
2. 空港でアライバルビザを習得する(空路入国時)
3. 第三国のイラン大使館で習得する(陸路入国時)
以上の3パターンです。
結論から言うと、事前に日本で取得するのが簡単ですし安心安全にビザが取得できます。 では、各パターンのビザの取得方法を解説していきます!
1. 事前に日本で取得する
イラン旅行に行く前に、日本のイラン大使館でビザを取得する方法です。
メリデメと見ていくと、
という点です。
ただ、手続きも結構簡単なので、個人的にはこのやり方がには一番おすすめです。
2. 空港でアライバルビザを習得する(空路入国時)
こちらはビザ無しで飛び、イランの空港で入国前にビザを取る方法です。
メリデメとしては、
という点です。
アライバルでも通常は30分〜1時間くらいでゲットできますが、場合によっては結構待たされます。
また「最悪ビザが降りない」の部分は、恐らく滅多にないとは思いますが……どうも正直なところイランは何が起きるかわからないので、事前にとっておいた方が気分的にも楽です。
3. 第三国のイラン大使館で習得する(陸路入国時)
こちらは旅人向け、陸路で入国する人向けです。陸路だと原則アライバルビザは取れません。
また、日本で取れるビザの有効期限はビザが降りてから90日間になるので、どうしてもこのやり方じゃ無いと無理!って方は第三国のイラン大使館でビザを取得しましょう。
日本でのビザ申請方法
日本でビザを取得する場合は、
1. イラン外務省のウェブサイトから申請する
2. イラン大使館に行く or 郵送で送る
このたった2ステップのみ!
用意するものは、
・パスポート
・PC
・スマホ
のみでOK。証明写真もスマホで撮影した写真でOKです。
では、具体的な手順を見てみましょう。
1. イラン外務省のウェブサイトから申請する
まずは、こちらのイラン外務省のビザ申請サイトから、VISA GRANT NOTICEという書類をゲットする為の申請を行います。
質問に答えていきつつ、自分の顔写真とパスポートの写真をアップロードすることで申請完了。 スムーズにいくと15分くらいで完了します◎
申請完了すると、数日後に「VISA GRANT NOTICE(イラン外務省ビザ発給許可番号)」というPDFがメールで届くので、それをプリントアウトします。
こちらのステップですが、下記の記事でやり方などを一つづつ解説しておりますので、初めてで不安の方をご参照ください。

2. イラン大使館に行く or 郵送で送る
“VISA GRANT NOTICE” を取得できれば、次はこちらを大使館に提出し、お金を払うだけ!
提出方法は、
・イラン大使館に行って提出
・郵送で提出
の2パターン。
2-1. イラン大使館に直接行く場合
東京のイラン大使館に直接提出にいく場合は、
・パスポート(有効期限6ヶ月以上)
・VISA GRANT NOTICEのプリントアウト
・申請料金 2,900円
以上を握り締め、平日の午前9時〜午前11時の間に東京・麻布のイラン大使館(Googleマップ)の領事部にいきましょう!
到着したら、一番右の窓口にいきます。 そうすると、印紙を買うように指示されますので、自販機で2,900円分の印紙を購入して提出します。
手続きを済ますと、1週間後くらいにパスポート取りに来るように言われますので、その時に晴れてビザゲットできます!
特にインタビューなどは無く、日本語でスムーズに対応してくれますのでご心配なく。 なお、受け取りは平日の午前10時〜午前11時までとなるので、ご注意を!
また「大使館に2回も行ってられんわ!」と言う方は、郵便局でレターパックの封筒を買って申請時に持っていくと、パスポートとビザを郵送で受け取ることも可能です◎
施設名:駐日イランイスラム共和国大使館
住所:〒106-0047 東京都港区南麻布3丁目13−9
地図:Googleマップ
URL:公式HP
営業時間:申請:9:00-11:00 / 受領:10:00-11:00
休業日:土日祝
電話番号:03-3446-8011 (内線:177)
※電話は平日13:00-17:00のみ
メール:iranconsulate.tyo@mfa.gov.ir
2-2. 郵送で送る場合
遠方などで東京の大使館に行けないor行くのが面倒な方は、郵送のみでビザを取得することも可能です。
その場合は、
インターネットバンクは、振込証明書が紙で貰えないのでNGです!
振込先:三菱UFJ銀行 虎ノ門支店 (普)1647388 イラン大使館
・パスポート(有効期限6ヶ月以上)
・VISA GRANT NOTICEのプリントアウト
・振込証明書
・返信用のレターパックの封筒
送付先:〒106-0047 東京都港区南麻布3-13-9 イラン大使館 VISA SECTION 宛
電話番号:03-3446-8011
パスポートは貴重品ですので、郵送方法は必ず「追跡ができ、手渡しで受け取る」方法で送りましょう。 レターパックも「ポスト投函」と「手渡し」の2種類があるので、事前に郵便局のスタッフさんに相談してみてください!
空港でのアライバルビザ申請方法
日本での手続きが面倒臭い人は、そのままビザ無しで飛行機に乗っちゃいましょう! そして、空港でアライバルビザを取得しましょう。
1. イラン外務省のウェブサイトから申請する
日本でのビザ取得と同じ様に、こちらのイラン外務省のウェブサイトから、VISA GRANT NOTICEという書類を取得しましょう。
以前はこちらは必要なく、何の準備なしでもビザが取得できたのですが、現在はまずはこちらの申請が必要な様です。
2. 入国前のビザ申請窓口にて、ビザ申請フォームを記入する
空港到着後、入国カウンターの前にあるビザセンターへ行き、申込用紙をもらいます。
記入内容は、
・自分の名前
・父親の名前
・パスポートナンバー
・職業
・イランで宿泊するホテルの名前、住所、電話番号
などです。
イランの空港のWi-Fiは基本的に使用できないので、宿泊施設の名前、住所、電話番号は事前に調べておきましょう。
記入後に、ビザ代60ユーロないし70USドルを支払いましょう!(価格はしばしば変動します。)
3. 保険代を払う
アライバルビザを取得する為には、強制的に保険に加入させられます。
クレジットカード付帯の保険はもちろん、海外旅行保険に入ってても、ここでイラン専用の保険に入らないといけません・・!ただ、保険証券を持っている方は免除できる可能性がある為、スタッフと交渉してみてください。
お値段は14ユーロないし18USドルです。(価格はしばしば変動します。)
第三国でのビザ取得方法
陸路入国の方は、第三国のイラン大使館でビザが取得できます。
ビザの取得方法の流れは日本大使館で取得する際と同じですが、出来れば事前に該当国のイラン大使館に連絡をし、その大使館での手続きの流れを確認することをおすすめします。
イランに訪問すると困ること
イランという国の特性上、イランビザには悲しいがなネガティブな噂が付き纏います。多くの方が気になる疑問点を見ていきましょう!
アメリカに行く時、ESTA(エスタ)が使えない?

これはちょっと面倒ですね。 普通日本人はアメリカへはESTA(エスタ)という簡易ビザで旅行に行けるのですが、イランの入国歴がある人は、ちゃんとした観光ビザを取得しないとアメリカへ行くことができません。
しかし、イランの渡航歴があってもアメリカビザは大使館での簡単なインタビュー(2分くらい)を経て、簡単にビザゲットできましたのでご安心ください。
イランがe-Visaになってからだとパスポートにはイラン渡航歴が残らないので、普通にESTAで行っている人も居ました。 パスポートのICチップには渡航歴は残らないらしいですね・・・!
ただ、そうは言えども、アメリカに行く際は万が一の為にルール通りで観光ビザを取ることをおすすめします….!
イスラエルに入国できない?

結論から言うと、イランへの入国歴があってもイスラエルには入国可能です。
私がイスラエルに行ったのが2015年なので少し古い情報ですが、その時のイランビザはe-Visaではなかったので、パスポートにバチクソとイランビザが貼られてます。 なのでイラン入国歴は一目でわかるのですが、無事入国できました。
但し、スーツケースはもちろんスマホアプリ内まで細かく検査され、入国に5時間程かかりました…!
今はe-Visaになっているのでどうなんでしょう、もしかしたらスムーズに入国できるかもしれないですね。
ちなみにイスラエルもノースタンプなので、イスラエル入国後のイラン入国は、何の問題もなく行けました。
さいごに
以上の様に、イランのビザは結構簡単に取得することが可能です。
ビザを発行してくれる東京のイラン大使館には日本語が話せるスタッフもいるので、不明点などありましたらイラン大使館に問い合わせてみてください。
それでは、良い旅を!