こんにちわ!杉森です。
イラン旅行は基本的には非常に楽しいのですが、残念ながらいくつか障壁もあります。
その中で一番頭を悩ます問題が・・・イランのお金事情。
ATMやクレジットカードの使用不可、リヤルとトマンの2種類の表記、金額の桁多すぎなど、正直イランのお金事情は色々ややこしい点も多く、慣れない内は買い物するのも一苦労・・・!
ただご安心を!その部分を徹底的にわかりやすく解説しますので、これを読んだらあなたもイランリアルをマスター出来る(はず)!
ということで、早速いきましょう!
イランのお金・通貨の基本情報と注意点
イランのお金関連でややこしいポイントは6つ。
- 「リヤル」と「トマン」の混在
- そもそも数字が読めない
- 通貨の桁が多すぎる
- 「公定レート」と「実勢レート」の存在
- ATMやクレジットカードが使えない
- 両替出来ない時がある
という点です。
それぞれ解決方法をご用意しましたので、それを交えて詳しく解説していきますね♪
1.「リアル」と「トマン」の混在
イランの通貨の基本単位はイランリヤル(リアル書かれる場合もあり)。RlsやIRRとも訳されます。
ただ、日常的には「リヤル(ریال)」とともに「トマン(تومان)」という単位もよく使用されます。(10リヤル=1トマン)
値札やメニューもお店によってリヤル表記とトマン表記に分かれますが、トマン表記の店の方が多いです。
例えばこちらはトマン(تومان)表記↓
こちらはリヤル(ریال)表記↓
額にすると10倍違うので慣れればリヤルかトマンかは分かるようになりますが、慣れない内は店員に「リヤール?トマーン?」と聞きましょう。
2. そもそも数字が読めない
現時点でお気づきの方も多いと思いますが….ペルシア語は数字の表記もアラビア文字なので、値札を読むのも一苦労します。
ということで、旅中はこちらの画像を有効活用ください。
ペルシア語は基本的に右から左に読みますが、数字は左から右に読みます。
3. 通貨の桁が多すぎる
日本円からイランリヤルでのレートは、1,000円で約3,715,000リアルと非常に桁が多いため、パッと見で計算するのも慣れが必要です。
その為、写真の紙幣の右下表記のようにトマンの下3桁(=リヤルの下4桁)省いた表記もよく使用されます。
例えばこちらのメニュー。
左上のサフランヨーグルトの価格が「56」となっていますが、これは56,000トマン(560,000リヤル)という感じです。ご注意を!
札束の持ち歩きに注意!
イランで10万円分のドルを一気に両替すると約3億7000万リヤル分の札束(100万リヤル札が370枚)を持ち歩くことになります。非常に不便かつ治安的にも心配なので、両替はこまめに行うのがおすすめ。
また、ホテル代や高額なお土産品などの支払いは基本的にドルやユーロなどでも行えますので、最初の両替は100ドル程だけにして、様子を見ながら両替するのがおすすめです。
4. 「公定レート」と「実勢レート」の存在
イランの両替レートは、政府が取り決めた「公定レート」と、実際の日常の中で使用される「実勢レート」の2種類があり、2024年2月時点でのレートは下記の通りです。
公定レート:1円=3,715リヤル
実勢レート:1円=280.50リヤル
以上の様に、10倍以上の開きがあります。
一般的な両替アプリやGoogle検索では公定レートで計算されていますが、街中の両替屋さんはじめ日常の中で公定レートを使用することはまずないので、気をつけてください。
実勢レートの確認は、Bonbast.comがおすすめです。
なお、Bonbastのレート表記はリヤルでなくてトマン表記です。日本円のみ右上に赤字で”10″とあるので、上のスクショでは「10円=3,715トマン=37,150リヤル」という感じです。
なお、イランリヤルのレートは非常に不安定で、日毎でも大きく変動がする場合があります。常に最新のレートをBonbastでチェックすることをおすすめします。
5. ATMやクレジットカードが使えない
イランは経済制裁の影響で、クレジットカードの使用や日本の銀行のカードでの現地通貨の引き出しなどが一切不可なので、イランで使用する金額の現金をUSドルないしユーロで持ち込む必要があります。基本的に、現金が尽きたら旅行も詰みますので、余裕を持った金額のキャッシュを持ち込んでください。
なお、日本円は現地で両替し難い(出来てもレートが悪い)のでUSドルないしユーロにしましょう。
6. 両替出来ない時がある
両替は空港や街中の両替店で行います。両替店はGoogleマップで”exchange”と検索すると近くの両替店を見つけることができます。
なお、イランでは基本的にキャッシュよりもイラン国内専用のデビッドカードを使用するキャッシュレス会計が一般的なので、両替ショップでも「キャッシュがない」という理由で両替できない場合があります。また、街の両替店は金曜日はお休みなので、両替不可です。
その場合は、別の両替ショップに行くか、後日に出直すか、宿泊ホテルに両替の相談をしてみてください。
最悪、イランリヤルがなくてもホテルやレストラン、タクシーなどはUSドルないしユーロでの支払いを受け付けてくれる場合も多いので、数日間はドルやユーロのみで凌ぐことも可能です。
闇両替には注意!
両替ショップの周辺には闇両替屋さんが多くウロウロしています。両替店で両替出来なかった場合は利用したくもなりますが、騙されるリスクもあるのでおすすめしません。
旅行者専用のデビットカードも便利
中〜長期で旅行に行く人へのおすすめは、旅行者専用のデビットカード。発行手数料が20ユーロほどかかりますが、大量の紙幣を持ち歩く必要もなく、お会計もスムーズに行うことができます。
デビットカードも数種類ありますが、Mah CardかDaric Payなどが有名です。
詳しい内容や使い方などは各カードの公式ページをご覧ください。
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ややこしい…と思う方はガイド付きツアーがおすすめ
これらの「イランの通貨がややこしい問題」ですが、1ヶ月など長期の旅行だとその内慣れてくるのでまあ良いのですが、1週間ほどの短期の旅行ですと貴重な時間を「通貨のややこしさ」に割くのは非常に勿体無いと思います。
その点、ガイド付きツアーでしたら面倒な計算や支払いなどもガイドさんにお任せできるので、ストレスも少なく、限られた時間を最大限に有効活用して楽しむことが可能です。
私、杉森も日本語ガイド付きツアーをアレンジしておりますのでご興味ある方は下記よりお問い合わせください!
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